ウィースバーデンはフランクフルトから近くにあり、ライン川とマイン川の合流点に位置するため、昔より交通の要所として発展してきた中規模都市です。 古代ローマ時代から知られていた温泉町ですが、駅を降りたら企業のビルが並ぶような立派な普通の都市でちょっと意外でした。その名の由来は、ヴィーゼ(草原の)バーデン(温泉)、今でも源泉が26あるそうです。 昔からの趣が残るのはセンター、旧市街で、雰囲気のいい石畳のストリートやマルクト教会があり、王侯貴族が保養で滞在したために、優雅な造りの建物が並んでいます。また、郊外に行くと古い民家が並んだ、日本で言うと京都のような雰囲気の町並みがあるそうです。 |
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1: テルメの入り口、知らなければちょっと入れないような厳かな雰囲気。 レストランなどが並ぶショッピングストリートから入った所にある重厚な雰囲気の建物です。 2: タイル飾りが素適な温暖室。 ゆるやかな温かさのサウナで、デッキチェアに寝転がってゆったり休憩します。 |
石畳の街並みを歩いていって、少し横の路地に入った所に、宮殿のようなスパがありました。 受付を済ませてロッカーへ。まず、ここのテルメに入って衝撃だったのが、なんと普通に裸混浴なこと。知らないでうっかり水着を着てしまって、中に入ってみんな裸であわててロッカーに戻って水着をぬぎました。 ドイツやオーストリアなどの温泉施設は、温泉プールは水着で、サウナエリアだけ裸で混浴なことが多いですが、ここは施設全体が裸混浴なのです。アメリカのオープンな雰囲気での裸混浴(日本の山の野天のような所)なら慣れているのですが、何しろ明るい室内なのでちょっとびっくり。始めはこそこそっとバスタオルを巻いて、お風呂に入る瞬間だけタオルをとって入っていたのですが、まわりは皆普通にオープンだし、徐々に堂々と裸で歩く事になれてしまいました。 |
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3: 優雅なメインプール、ここは温度低めで運動用です。 4: フリードリヒ浴場などに比べればシンプルな造りですが、 それでもモザイクタイルや壁画など、十分優雅な雰囲気です。 |
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6: サウナにあった、日本では見たことない自動スチーム発生器。 なんともレトロな機械じかけで、一定の時間ごとに、熱された石に水をかけるようになっています。 7: 中心街の道路わきにあった飲泉口。石畳わきの排水溝からも温泉の湯気がたっていました。 8: ここと同じく、ローマンアイリッシュ浴法で入れるバーデンバーデンにあるフリードリヒ浴場。 こちらもサウナやプールが沢山あります。 |
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個人的な体験ですが、高温風呂と水風呂を交互に入るのが気持ちよく極楽極楽!と裸で行ったり来たりしていたら、日本人男性群が居ることを発見、一気に恥ずかしくなってしまいました(ヴィースバーデンには日系企業のオフィスがかなりあるそうです)。せっかくの温泉が!とかなりブルー入っていたのですが、なぜか出るころには仲良くなって、ビールまでおごってもらいました。これが本との風呂仲間ってやつですね。 ヨーロッパ(特にドイツ)では珍しい温度の高い浴槽もあって、雰囲気もいいし、かなり感動の充実テルメでした。裸混浴に抵抗がなければ、ローマンアイリッシュ浴方も体験できるし、是非体験してほしい素敵な施設です。(混浴に抵抗がある女性は、火曜日が女性専用なので、その日に是非) <2004.3> |