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インドネシア・ジャワ王族が受けてきた特別なトリートメントを受け継ぐ、スパ・タマンサリ（Taman Sari）。何世紀もの間、王宮内の秘伝の技として伝えられてきたトリートメントを受けられるスパの名は、王宮内の「水の宮殿」を表しているそうです。 そんなバリ島発のスパは、インドネシアとマレーシア、カナダ、そして日本のラフォーレ蔵王リゾート＆スパ内にオープンしています。 バリの本店は、バリ風白亜の宮殿を模したような独立した建物で、普通の住宅地のような所にありました（分かりにくいので、送迎を頼んだ方がいいです）。王宮的高級感を期待して中に入ると、ロビーはなぜかちょっとアミューズメントパーク的な造りでおやっと思いましたが、そこから中は別世界、十分優雅な雰囲気が漂っていました。 |
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1： トリートメントルームや、ロビー、リラックスコーナーなどの中央にある、アクアメディックプール。 2： バリの海はそれなりにきれいですが、ホテルビーチから頼んだ近場のダイビングはいまいちでした。 |
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ところで、このスパ・タマンサリですが、なんと王室内で育った王女の1人、ムリアティさんが結婚して王室を出てから、王室内で習っていた王女教育メニューのひとつ、伝統的漢方の調合やLulur（ルルール、ボディスクラブのようなもの）の作り方などを独自にアレンジしてボディマスクを開発したことで有名になり、あれよあれよといううちに漢方化粧品会社が出来て現在に至る、というドラマチックな歴史があります（歴史と言ってもここ10年ほどですが）。日本版に言い換えれば、黒田清子さんが皇室内の伝統的何かを使って大起業家になっちゃった、というイメージでしょうか、その歴史だけで個人的に興味をそそられてしまいました。
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3： アクアトニックプールがとにかく立派、広いのにほぼ貸切り状態です。 プール周りにも、王室っぽい装飾があって独特、神聖なムードが漂っていました。 4： フットケア用チェアーにもちゃんと天蓋が付いていました。 5： トリートメントルーム、ジャグジーとシャワーが付いています。 |
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このスパの中央に堂々と存在感を主張するアクアメディックプールですが、ちょうど体温程度のぬる湯で、あちこちにジャグジーの噴射があり、セラピストと一緒にひとつのトリートメントとして入るようになっていました。また、トリートメントルーム内にもちゃんとバスタブがあります。 バリには日本人女性観光客向けのスパ情報紙が出ていて（もちろん日本語）、そこに特別パッケージ（通常のメニューよりお得だったり、オリジナルな組合せだったりのもの、その時によって変わる）が載っているので、私もそれを利用しました。ジャワ王室の基本的技術を使うというボディとフェイシャルのセットコース（2時間半送迎つき）で、50ドルほどだったと思います。ちなみに、正規料金はボディ60分で35ドルですが、はっきり言って現地に行ってしまえば正規料金はあってないようなものです。現地でのパッケージを数誌比較検討するのが賢い利用法かもしれません。 トリートメントは、どこら辺が王室の手技かなんてことは分からないまま、気持ちよく、うとうとと過ぎていきました。フェイシャルで使っていた化粧品が少し独特の香りだったかな、位の違いで、割とベーシックなバリマッサージだったと思います。もしここのスパならでは、という体験をしたかったら、うりである独自のハーブなどを調合したスクラブ、パック、クリームバスなどがいいのではないでしょうか。 以上、独特の静かな雰囲気の中、プールを眺めながらボーっとできるスパは、昼間遊び疲れた日の夜にのんびりするには最適な場所だと思いました。4時間パッケージでも1万円以下という、バリならではお手軽価格、是非気軽にバリスパ体験をしてみてはどうでしょうか。 <2007.1> |
