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ホテル浦島 南紀勝浦温泉 : heavenly-spring.com

ホテル浦島 南紀勝浦温泉

ホテル浦島 南紀勝浦温泉
ホテル浦島は、熊野国立公園の中、南紀勝浦温泉にあって、洞窟温泉が有名な大型旅館です。
創業は昭和31年、以降増築を続けている旅館は、現在4軒(本館・なぎさ館・日昇館・山上館)になり、ほぼ島のような形の半島に広がっていっています。
そのとにかく広い敷地内に6種類ものお風呂場があり、他にも大きなプールやゲームセンター、ショッピングモール、演芸場などが揃っているので、敷地内だけで十分飽きずに過ごすことが出来ます。また、世界遺産に指定された熊野古道巡りにも便利な場所にあり、この地方伝統の祭り観光などと合わせて楽しめる点と、4つの館があるため、お財布の具合によって部屋を選べるところが、使い勝手のよい旅館だと思いました。

★★★★☆
★★★★☆
★★★★★
★★★★
★★★☆
那智勝浦町勝浦
0735-52-1011
URL :  http://www.cypress.ne.jp/urashima/
入浴料金 :  2000円
行き方 : 電車なら、大阪もしくは名古屋よりJR紀勢線特急で紀伊勝浦駅まで約3時間半、駅からは徒歩10分弱で桟橋に着き、そこから船で旅館に入ります。
車なら、42号線で大阪・名古屋どちらからも3時間ほど。街中にある駐車場に車を停めて、後は送迎車・船で旅館まで行きます。
1. 2.
1: ホテルは細い半島の先にあるため、何と船で入ります。
   竜宮城をモチーフにしているそうで、亀の形をした船で湾を渡ってチェックインです。
   まさに浦島太郎気分?
2: 半島の上から見た、隣のホテル中の島。こちらも島にあるため船で行く旅館です。
浦島太郎気分で、亀の形をした送迎船、浦島丸で旅館に入ったら、さっそくお風呂へ。広い館内に浴場が点在していて、お風呂スタンプラリーもやっていました(全部のお風呂に入った景品はオリジナル入浴剤でした)。
本館に、岩造りの内湯浴場と、タイル張りの浴場があって、洞窟風呂は2つ、日昇館に玄武洞があり、本館と山上館の間に忘帰洞があります。山上館には、露天風呂と内湯がやはりばらばらにあり、なぎさ館にも露天風呂があります。とにかく、館内マップを片手にあちこちに点在する浴場をまわるには、日帰り入浴だと厳しいので、全部見てみたい人には宿泊する事をお勧めします(泊まっていても、1泊だと全て入ってまわるのはかなり忙しかったです)。


3. 4. 5.
3: 名物洞窟温泉のひとつ、玄武洞。熊野灘の荒波によって作られた、自然の侵食洞です。
3: 予想外に大きな洞窟は、穴好きにはたまりません!
5: これは山上館の内湯。丘の上から、勝浦湾と勝浦の町を見下ろせるようになっていました。
まずは、人気の洞窟温泉、忘帰洞と玄武洞に行ってみました。上下の写真に写っているのはごく一部で、それぞれ結構広いです。
浴槽も各洞窟温泉に5個ほどあって(ということは、男女別なので5×2×2で20個も浴槽があるのか~と感動。しかも洞窟風呂以外もまだまだお風呂はあるのでまさに温泉天国です)、お湯はやや白濁の硫黄泉と茶色く透明なお湯がありました。泉質は、弱アルカリ性の含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉です。成分表はこちらから
そして、洞窟の口すぐ前は海が広がっています。その眺めは他では味わえない、ここだけで来る価値のあるものだと思いました。

6. 7. 8.
6: 女性用内湯、ハマユウの湯。シンプルな浴室ですが、広々としていて使いやすかったです。
7: 太平洋に突き出た形である、千畳敷プール。営業は夏のみです。
8: 本館の小さな内湯、これだけ色々浴室があると、どこに行くか本当に迷います。
せっかくなので、洞窟温泉以外のお風呂にも行ってみました。長いエレベーターを登って、丘の上にある山上館へ。ここにあるお風呂は、洞窟風呂が海面から非常に近い低い位置にあるのに比べて、上からの眺めがよい展望風呂になっています。露天風呂もあって、遠くに那智の滝を見ることができました。
他のお風呂は、まあ普通といった感じで、特に大きくもないよくある浴場でした。あえて日帰りなどの人は行く必要がないかもしれません。

9. 10.
9: 名物忘帰洞。洞窟が町と反対側を向いているので、
   洞口からは海しか見えないのところが素晴らしいです。
10: ご近所熊野で行われる名物花火大会。個人的に日本一好きな花火大会です。
旅館内には、お風呂以外にいろいろと娯楽施設があるのですが、とにかく広い(というか長い)、そして誰も使っていないようなゲームセンターが印象的でした。カラオケバーやら演芸場やらがあり、やたら増築を続けているこの旅館は、ある種の日本観光旅館の最終形なのでは・・・とふと思ったりしました。

浴場の多さは、お風呂好きには嬉しいところですが、正直、雰囲気重視の人や、旅館ならではの和のもてなしなどを期待する人にはお勧めしかねる、ある意味田舎風なセンスの大型観光旅館です(船は亀型だし、演芸場ではべたべたな民芸劇をやっているし)。ここに来る目的はただひとつ、洞窟温泉に入ること(実際、2つの洞窟だけで来る価値は十分あるものです)。そこがぶれなければ十分楽しい滞在が出来ると思います。  <2003.8>