華の湯は、塩原温泉郷を貫くメインロード、400号線沿いに建つ、1999年に出来た比較的新しい日帰り施設です。 塩原にある他の公共浴場は、歴史を感じる鄙びた湯治場風なのに対し、こちらはきれいで立ち寄り湯として気軽に使える銭湯のような施設です。 建物自体はそれほど大きくはありませんが、休憩室と軽食コーナーも完備しこじんまりとまとまった、ドライブ中などに便利な施設です。 浴室は、男女別に内湯とその横に露天風呂があり、珍しいのはこの手の公共施設にしては広めのパウダールームがあること。女性の意見を入れてあえて作ったというのは、1999年当時の公共施設にしては頑張ったんだなあという印象があります。また、床暖房も入っていて、これは結構すごいと思いました。 |
|
1. | 2. |
1: 清潔な石張りの内湯、洗い場もきれいです。 2: 露天は岩風呂。真ん中の岩積の上からお湯が湧きだして流れ落ちるような造りになっていました。 3: 脱衣所の一部でなく独立したエリアになっているパウダーコーナー。きれいです。 4: 脱衣所横に広々休憩コーナーが。 露天の庭を眺めながら、バスタオル1枚でまったり出来るのは嬉しいです。 5: 軽食コーナーの『味遊び 母手寿(ぼてじゅ)』、ここだけなぜか洋風でした。 |
3. | 4. | 5. | ||
塩原の中には11の湯本があり、炭酸水素塩泉や硫黄泉などの泉質がありますが、華の湯は、無色透明のナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉。強い個性はないですが、滑らかな温まるお湯です。ただ、残念なのが、塩素臭がすること。多くの人が入る施設なので消毒も止むを得ないのかもしれませんが、せっかくお湯を売りにしている塩原にあるのに・・・と思ってしまいました。 以上、温泉街にあって清潔な施設は万人受けするので、ドライブ中、スキー帰りの休憩にはちょうどよいのではと思います。また、軽食コーナーは和風な施設の中、不思議な洋風ロマンチック空間になっていて、メニューも温浴施設によくあるうどんなどでなく、オムライスなどあり面白いと思いました。温泉に入って、独特な母の手作り的メニューで小腹を満たす、という使い方もよいのではないかと思います。 <2006.10 2回目> |