スパガーディッシュは、横浜港北ニュータウン内に2007年7月にオープンした、上質のスパ空間がテーマの日帰り温泉施設です。 複合商業施設「みなも」内にあって、同じビルに入っている同系列のスポーツクラブ、東急スポーツオアシスとの連携利用ができます。 シンプルな白と濃茶をベースとした落ち着いた内装で統一された、スパ的な雰囲気を売りとしており、それでいてレストラン、岩盤浴、マッサージ類、休憩室、キッズコーナー、そして貸切家族風呂まであって、1日のんびり出来る心地よい施設です。 港北エリアには、べたな和風温泉チェーンはいくつか出来ていたものの、ニュータウンに住むプチマダム達を満足させる雰囲気のよい施設がなかったので、待ち望まれてのオープンだったと思われます。 |
|
1. | 2. |
1: 港北みなも3階、広々としたフロアにフロントがあり、向かいにゲームセンターのSEGAがありました。 2: ガーデン風露天風呂は、場所柄空が大きく見える形ではないですが(屋根付半露天)、 木のデッキや緑、壁を流れる水などの演出で自然感をよく出していました。 |
フロアは一般サービスの集まったフロントのある3階と、お風呂や岩盤浴のある4階の2層に別れていて、ラクーアなどの大型施設ほど大きくなく、といってよくあるスーパー銭湯ほど小さくない、ほどよい広さだなあと感じました。入口でロッカーキーと館内着引換え札をもらって4階へ。ここで男女が別れます。 まだオープンして2ヶ月ほどですが、夜だったせいかそれほど混みあう事もなく、といっても淋しいほど空いているわけでもなく、心地よく利用できました。客層は、港北ニュータウン内なんだなあと改めて実感させてくれるほど明確で、幼稚園~小学校低学年の子供+その親(30代)+その親(50~60代)という組合せがほとんど。雰囲気は落ち着くスパ風なのですが、のんびりしたいなら、やはり子供が多い週末の昼間は避けたほうがよいかもしれません。 |
3. | 4. |
3: 白いタイル張りが清潔感のある内湯エリア。円形の段差のある浴槽がスパっぽいです。 4: フロント周りもシンプル。丸いままの木材を並べたインテリアが効いてます。 |
シンプルな上下2段式のロッカーが並ぶ脱衣室から浴室へ入る入口は2つあり、片方の入口ドアの向こうには、滝のように流れる水と緑の露天が目の前に広がっていました。 通常、浴室に入るとすぐ目の前には洗い場が並ぶ事が多く(利便性を考えてのことなのですが)、メインエリア(浴室)に入った瞬間の感動があることはあまりないので、この配置には嬉しいびっくり、にくい演出だなあと感心しました。(もう片方の入口からは普通に内湯につながっていますが) お風呂は、室内に、源泉かけ流し浴槽、ジャグジー、低温ジャグジー、水風呂と2種のサウナがあり、露天エリアには、源泉循環浴槽、ハーブ湯、つぼ湯、寝湯、スチームサウナがありました。 お湯は茶褐色の塩化物ナトリウム泉、やや塩味+温泉らしい鉱物油臭がするしっとりした湯です。 |
5. | 6. | 7. |
5: 浴室入口近くにある待ち合わせコーナー的な休憩エリア。横にジュースバーもあります。 6: 広々休憩室は、リクライニングチェアとごろ寝できるフローリングコーナーがありました。 7: レストラン前のロビー。アクセント的にある大きな柱照明(洋風なような、和行灯のような)が印象的でした。 |
温泉らしさを感じられる源泉湯と、圧力十分なジャグジー、足湯付のスチームサウナなど、心憎いポイントが上手く収まったお風呂に満足しつつ、温まった体でマッサージへ。 トリートメントはマッサージ、リフレクソロジー、タイ式、アカスリ、ヘッドスパなどがありました。スパ的なことを売りにしているには少しありきたりのメニューしかなかったのが残念ですが、まだ出来たばかりなので今後に期待です。(とは言え、結局ファミリー層中心なので、定番メニューで十分なのでしょう) レストランは、老若男女全方向にむけたお気軽ファミレス風。和定食、パスタ、お子様ランチなど色々揃っていて、値段も手頃でした。 行く前には、スパ的なやや大人向けの空間を想像していたのですが、実際は、スパとスーパー銭湯のちょうど中間といった、ほどよく落ち着いた雰囲気のお手軽な施設でした。タイムズスパをもう少しファミリー向けにコンパクトにした感じでしょうか。 やや子供が騒がしい事をのぞけば、気軽な値段でのんびり休息できる、使い勝手のよい施設です。清潔な都市型温泉好きな個人的好みとしては、近所に住んでいる人には是非教えたい温泉だと思いました。 <2007.10> |