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大沢温泉 山水閣・菊水館・自炊部 : heavenly-spring.com

大沢温泉 山水閣・菊水館・自炊部

大沢温泉 山水閣・菊水館・自炊部
大沢温泉は、花巻の郊外にある花巻南温泉峡の中にある、3種の全く趣の違った宿が一体となった温泉です。山水閣はきれいな近代的大型旅館(1泊2食15,000円前後)、菊水館は茅葺の古き良き趣の旅館(10,000円弱)、自炊部はこれまた木造の趣ある宿(1泊素泊り3,000円位)です。それぞれ予約は別で、違う施設のように見えますが、3軒通路でつながっていて、どこに泊まってもそれぞれのお風呂に入れるので、たっぷり湯巡りを堪能できます。
12号線沿いに大きな駐車場があり、そこから川におりていくと右に山水閣、正面に自炊部、川の対岸に菊水館があります。花巻縁の作家、宮沢賢治や高村光太郎も訪れたという温泉には、山と川、緑と素朴な生活というイーハトーブのエッセンスが詰まっているような気がしました。

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〒025-0244 岩手県花巻市湯口字大沢181
山 水 閣 0198-25-2021、菊 水 館 0198-25-2233、自 炊 部 0198-25-2315
URL :  http://www.oosawaonsen.com/
入浴料金 :  500円
アクセス:  電車の場合、花巻駅からバスで30分弱、無料のシャトルバス(大沢温泉行きと花巻南温泉郷行き)が1日3本、市の巡回バスが1日6本ほど出ています。
車の場合、花巻IC・花巻駅からどちらも15分ほど、12号線をまっすぐ行くと道沿いにあります。
1. 2.

1: 菊水館 個人的にはここが一番お気に入り。茅葺の平長屋に部屋が並んでいます。
2: 山水閣の山水の湯、男女別に内湯と露天が各1つあります。
3: 自炊部の大沢の湯 豊沢川沿いにせり出した大沢温泉一番の眺望の湯です。
   混浴ですが、女性用脱衣所は別にあります。ほぼ男性専用っぽくなっているのと
   曲がり橋からも良く見えるので、女性はタオルか湯着がないと厳しいです。
4: 自炊部の売店にはひと通り生活できる品が揃っています。小さめのコンビニには負けない充実度です。
3. 4.

温泉は、無色透明のアルカリ性単純泉、PH9の肌つるつる湯です。
くせのない湯は、強い個性はないですが、体に優しく1日に何度も入れます。3軒の全てのお風呂を巡るだけで5つの湯があり、朝夕と入るとそれだけでも何度も入ることになるので、逆にこの柔かい湯がありがたかったです。
お風呂は、山水閣の2階に近代的な造りの「山水の湯」、1階に「豊沢の湯」、自炊部には川沿いの「大沢の湯」、内湯の「薬師の湯」、菊水館に「南部の湯」という、5つのそれぞれ雰囲気の違った造りの浴室があります。

5. 6. 7.

5: 自炊部の部屋、部屋というよりは、障子で区切った一区画といった感じ。
   冷蔵庫やガス台のようなものがありました。
6: 調理器具が揃った自炊部の調理場、食堂もあるのでそこで食事するのもよし、ここで調理するのもよし、
   いろんなすごし方ができます。
7: 菊水館の南部の湯は、男女別の内湯です。いい香の檜シャンプーとボディーソープがおいてありました。
8: 薬師の湯は、地下にもぐっていくような不思議な感覚を覚える男女別のレトロな内湯です。
   2つの浴槽がありましたが、どちらも温度は同じでした。
9: 豊沢の湯は名前の通り、豊沢川と緑が視界いっぱいに広がる素晴らしい湯です。

8. 9.

3軒の宿がありますが、個人的にお勧めは自炊部。設備は整っているし、それほど汚くないし、ここは自炊部初めての人でも抵抗なく泊まれるのではと思います。自炊部は基本の部屋料に、布団+210円、シーツ+74円・・・と必要な物だけ加算していく仕組み、私はひと通りの寝具(布団や浴衣)と食堂での朝食もつけて、それでも3000円いかなかったのでびっくりしました。湯治場の自炊部というと、あまり清潔でないイメージがありますが、ここは普通の民宿といった感じで、お風呂もこれだけの種類を利用できるのでとっても得した気分でした。
もちろん、菊水館も山水閣もそれぞれコストパフォーマンスはよいです。3軒の宿を、その時の気分やメンバーで使い分けできるというのは、すごくよく出来ている温泉だなと感心しました。

以上、3種類の雰囲気の宿を探索でき、何よりも風呂巡りが楽しい、宿から出なくても1日たっぷり飽きない素適な温泉でした。花巻市街からもすぐで、秘湯のムードも堪能できる、貴重な宿だと思います。  <2006.8>