金波楼は、城崎温泉の奥、山陰海岸国立公園屈指の景勝地日和山海岸に建つ有名温泉旅館です。 城崎温泉から北に車で15分ほど、日和山の日本海沿い、波打ち際の崖の上に金波楼は建っています。 隣には、城崎マリンワールドがあり、日本海の荒波が打ち寄せる音が響き渡る眺望の宿は、かに道楽と同じ系列のホテルとしても有名です。 客室数79、典型的な中型温泉旅館には、浴場の他に、宴会場やスナック、カラオケなどの定番施設が整っていて、ブライダルも行っているそうです(面白いところで、横のマリンワールドも使ったドルフィンウェディングというプランがありました)。漁港の並ぶ地区だけに、鮮魚料理に力をいれていて、特に冬は蟹のために訪れる人が多いそうです。 |
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左 : 金波楼の沖には、浦島太郎がここで玉手箱をあけたという伝承がある竜宮城(社のある小島)があります。 なんとも不思議な眺めで、金波楼のホームページにも、この竜宮城ばかり写真を撮っている写真家の作品が沢山載っています。日本にはまだまだ不思議なスポットがあるもんだな、と感心してしまうような光景は一見の価値あり。是非香住や城崎近くまで来たら通って見てみて損はないと思います。 |
ホテルの温泉は、大浴場内湯(写真)に浴槽が2つ、その横に露天岩風呂がありました。 泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉で、循環式、加水はされていないそうです。強い特長はないですが、やや塩っぽい透明のお湯で、ぽかぽかと温まりました。 また女湯、露天岩風呂のすぐ下はマリンワールドの生簀(鯵を自分で釣って食べられる)があって、その横からは日本海が広がっていました。180度開けた眺望というわけではありませんが眺めは悪くなかったです。男湯は海側でもう少し眺めがよいよう。 | |
夜は外が真っ暗で何も見えないのですが、日本海の荒波のどどーんという音だけ聞こえて、逆にとっても臨場感がありました。 城崎温泉から近いので、昼間は温泉街散歩や外湯を楽しみつつ、泊まりは海の近くでのんびり、という時に便利なお宿。各施設の造りはいたって普通の温泉旅館という感じでしたが、日本海らしさを味わうにはいい宿だと思いました。 <2005.2> |