伊香保温泉は、群馬県高崎や前橋の北にある歴史ある温泉街で、日本で第一号の温泉都市計画のなされた街でもあります。発見されたのは明確な時期は分からないですが、1300年以上前と言われています。 伊香保の面白いところは、山の上に温泉が湧いていて、それがどんどん下に流れ降りて配給されていくということ。他にも色々話題のつきない温泉地ですが、そんな伊香保の温泉街の入口に、2004年10月、素敵な名前の日帰り施設が出来ました(正式にはリニューアルオープン)。伊香保グランドホテル横の「黄金の湯館」です。石段より町側に500mほどの道路沿いに建っています。 |
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写真左: 施設入口外観 写真右: 脱衣所の様子、普通にきれいな温浴風です。 黄金の湯は、伊香保グランドホテルと同経営の日帰り施設で、ホテルとつながっており、宿泊者も利用しています。 まず、フロントで入浴料を払ってロッカーへ。ホテルっぽさはなく普通の温浴施設風です。広々したロッカールームには、給水器とアメニティ類がおいてありました。 男女別の浴場は、内湯が2つ(温泉と普通のお風呂)、露天風呂が1つ(白湯)、サウナが1つありました。 |
写真左: 内湯の2つの浴槽 写真右: 内湯から外に出ると露天風呂が。 天井が高くて天窓があり、明るい浴室はいいのですが、予想外に古いようで、あちこちに建物のほころびが見えました。2004年にリニューアルしたとはいえ、全面改装はしなかったようです。 温泉は確かに茶褐色で黄金の湯、いい湯でしたが、大きな浴槽と露天は両方とも白湯でした。温泉浴槽は小さいのがちょっと残念です。また、お湯は普通に滑らかなお湯になっていて、山の上の源泉のような鉄分臭や味はしませんでした。 |
この施設、入口のロビー横には小さな食堂があり、休憩コーナーやマッサージコーナー、インターネットなど色々サービス設備が揃っていました。どれも後から無理やり作った感は否めないですが、内容的には充実しています。マッサージもお手頃価格です。
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写真は、ホテルの宴会場を使った休憩室。3部屋も大きな宴会場がリニューアルしてあり、畳を敷いた和風休憩所が2つと、リクライニングシートの並ぶ部屋では映画を流していました。 以上、悪くはないのですが、重たい設備を持ってしまった大型ホテルの苦肉の策的な施設、という印象が残る日帰り施設でした。 宴会場などの転用は頑張っているな、という印象ながら、なんともちょっと淋しい気がしました。温泉は小さいし、正直特別ここが素晴らしい、というポイントはあまりないのですが、一軒で色々済ませたい時には利用価値のある施設だと思いました。色々充実の設備は、伊香保で時間をもてあました時、一応茶濁の湯にも入れて、ごろごろと映画を見たり、昼寝したり、インターネットしたりと便利だと思います。 <2006.5> |