東山温泉は、会津のお膝元、白虎隊の町と名乗る、1300年頃から会津若松の奥座敷として発展してきた歴史ある温泉街です。緑に囲まれた小さな町には20軒ほどの旅館がひしめいていますが、会津藩松平家の別荘から発祥した「新滝」や、会津藩指定保養所の歴史を持つ「向瀧」などの老舗旅館があり、中央の川沿いの風景は、やや庶民的にした銀山温泉といった感じの趣があります。東山一番人気、数寄屋造りの「向瀧」は見るだけでも味のある昭和初期の建築で、ここに入りたかったのですが、外来不可で残念、ということで、数少ない源泉を持つ旅館である東山パークホテルに日帰り入浴してきました。温泉街の中の高台にあって、眺めがよいホテルです。 |
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1: 露天岩風呂、開放感のあるお風呂です。 2: 内湯、よくありがちなタイル張りの大浴場です。(パンフレットより) |
東山パークホテルは、客室数81のありがちな中規模温泉ホテルといった雰囲気ですが、なんと自家源泉を持っていて、かけ流しをしている、という所が珍しいホテルです。 お風呂は、内湯が男女各1つとその横に岩風呂露天とサウナがあって、お湯は無色透明のお肌つるつる湯でした(アルカリ性で、乳液のようにぬるつるする美肌の湯です)。成分表はこちらへ。 |
左: 冬の東山の眺め。 ゆったりと湯篭りするのであれば、やっぱり趣のある別の旅館がいいかと思いますが、気軽に温泉を楽しみたい時、アウトドアや観光後でふらっと汗を流したい時には、お湯がよくて清潔なこのホテルは使い勝手が良いと思いました。 <2004.1> |