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多納温泉 露天浴地 : heavenly-spring.com

多納温泉 露天浴地

多納温泉 露天浴地
多納温泉は、台湾南西部、南部横貫公路周辺にある温泉地帯の南にあって、海抜350m、ルカイ族の住む山間の村に湧く、渓谷の温泉です。
行き方は、屏東からバスで山道を1時間ほど。帰りは、行きのバスが30分~1時間休憩して戻ってくるダイヤになっています。周辺にも温泉が湧く地区があってまとめて行きたかったので、屏東駅周辺に密集するレンタカー屋でバイクを借りようと何軒か問い合わせてみたのですが、どこも日本人はNGでした。(台湾は国際免許証が通用しないのです)
公共交通がそれほど便利でない地区において、自由に動けるバイクは借りられればとても便利。レンタルサイクルのような感覚で(価格も一日500円位)、お金さえ払えば特にIDなしでレンタルできるので、ネイティブチャイニーズを話せれば(日本人だと分からなければ)借りられると思うのですが・・・残念。

★★★★☆
★★★
★★★★☆
★★☆
★★★★★

高雄縣茂林郷
なし
入浴料金 :  無料
行き方: 屏東からバスで1時間ほど。屏東駅から線路沿い西に100m位行った所に、屏東客運のバスターミナルがあり、そこから1日4本ほど出ていました。(帰りは、行きのバスが30分~1時間休憩して戻ってくるダイヤになっています)
写真左: 屏東にある慈鳳宮
台湾有数の立派な廟で、駅のすぐ近くにあるので、おすすめ寄り道ポイントです。
写真上左: バスの車窓から
多納までの道はとってもナイスビュー。ただ、くねくね左右上下に揺れるので、バス苦手な方は酔い止めが必要かも。
写真上右: 多納村入口
ルカイ族の伝統的な石造りの家や塀が並んでいます。
写真上左: ここら辺の山で平たく裂ける岩石がとれるせいか、家や塀が薄い石(石板)を重ねた造りになっています。
写真上中: バス停の横のレストランをやっているルカイファミリー
おばちゃんはカラオケ好きで陽気、みんなとってもフレンドリーで、ビールをおごってもらいました。謝謝!
写真上右: レストラン前にある、多納村名物鉄板焼。名産の石板の上でお肉やソーセージなどを焼いてくれます。
この村の外れかどこかに温泉があるのかと思いきや、実は結構離れた所にありました。

写真は村の外れからの眺め、写真の山間、遠くに見える谷間に温泉は湧いているのです(中央の水田地帯の後ろの左右の山の間)。村から丘を降りて、この炎天下(台湾南部は熱帯です)にあそこまで歩いていかないといけないのかと思ったらくらくらきました。(そして帰りは温泉で温まった後にこの丘をまた登らないといけないのかと思うと尚更くらくらでした)

ちなみに、村の集落の中に、温泉と書いた民宿を何軒か見かけました。川辺に下りなくても温泉は湧いているのかもしれません。
丘の上にある村から急坂をおりて、川にかかる温泉橋を渡って奥に進むと、多納温泉原住民山荘があり、その横に原住民料理屋+ちょっとした売店がありました。(写真左)
水槽に泳ぐ魚を料理してくれ、メニューは原住民料理というだけあって、ちょっと変わっていました。
売店を越えて更に川に向かって坂を下っていくと、ついに「多納温泉」の石碑が!そのすぐ横にはつり橋があり、つり橋から渓流の露天を見下ろせるようになっていました。
ついに到着、これが多納温泉です!
(つり橋上から見たところ)
自然そのままの渓流横に浴槽があり、まさに絶景の露天風呂です。また温泉だけでなく川にも人が沢山入っていました。
泉質は、弱アルカリ性の炭酸泉だそうですが、特に炭酸っぽさは感じませんでした。無色透明の滑らかなお湯です。
浴槽は5つあり、48℃、46℃、44℃、40℃、40℃と源泉から徐々に温度が下がる形になっていました。

川底から湧く温泉をそのままパイプでひいていて、屋台で使う小型発電機のような簡易ポンプで浴槽まで運んでいます。途中お湯がこなくなったなーと思ったら、ポンプのガソリン切れで、常連のおじさんが手馴れた手つきで、ガソリンを補充したりしていました。なんともアットホームです。
50℃近くの高温浴槽に平気で入っている人がいるのには感心しました。台湾の人はかなり日本人以上に高温好きです。客層は、やはりおやじ多し!浴槽にじっと入っているのはほとんどがおじさんでした。台湾ではおばさんよりおじさんが健康に熱心なんでしょうか?
一番多いのは50代以上夫婦、続いて子連れファミリーと若者グループといった様子、お弁当持参でちょっとしたピクニックといった感じです。
また、あちこちでお湯がわいているので、コンクリ浴槽の横に、自然の川を石で仕切って作った自然の浴槽がありました。ここは川の水がまざって低温、川底からお湯と一緒にぷくぷくと泡も湧いていました。うーんナチュラル!
写真上左: 川から浴槽を見たところ。意外に浴槽はちゃんしたコンクリ造です。
写真上右: 川で打たれる人々。
熱帯地区+お湯の温度が高く、少しお湯に入ると熱くなるので、みな川と温泉を交互に入っていました。川にはあちこちにつかまる用のロープが張ってあり、それにつかまって川の流れの激しい所で体を打たせている人が多数。本当に台湾の人は打たせ湯好きです。滝があったら絶対みんな打たせていると思いました。
←かなり真剣に打たせていたおじさん

湯船の周辺では、なぜか蝶が群がって水を吸っていました。ここらへん周辺には蝶の谷というのが何ヶ所かあって、ちょっとした観光名所になっています。ある意味、渓流温泉+蝶の舞というのは幻想的なのかもしれませんが、鱗粉が苦手な私はどうも・・・ぬれた肌に鱗粉がついたら、と想像するだけで鳥肌が・・・。
3月と10月頃は、マダラチョウなどが樹木を覆い尽くすほどになるそうです。恐ろしい・・・

ちなみに、野天にしてはきれいですが、着替える場所やシャワーのようなものは特にありません。ちょっとした木陰でささっと着替える準備をしておいたらよいかと思います。
以上、とってもワイルド、自然なお湯と心温かいルカイ族の村人たちが、とても懐かしいような雰囲気を醸し出している、ピクニックにおすすめの温泉村でした。