ウィルバー温泉リゾートは、国道からダート道を延々と入った山にある秘湯ムードたっぷりの一軒宿です。 周りには森と清流、静かなリゾートでは、本格的な硫黄泉の温泉が楽しめます。アメリカにありがちな、スパのおまけとしての温泉ではなく、ここでは本当にお湯を楽しめる浴槽が用意されていて、まるで日本の温泉のよう。温度違いの木の浴槽が並ぶ湯小屋は、昔ながらの湯治場を思わせます。唯一日本の温泉と違う所といえば、裸で混浴だ、という点でしょうか。 また、宿泊はキャンプから通常の部屋、長期滞在用のアパートもあり、日帰り入浴も可能です。 |
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ウィルバー温泉は、ちょうど市の境にあるような田舎の国道から、ほんとにこの道?というようなダート道に入って何もない山道をえんえんと行った奥にある、隠れ家的リゾート地です。 | ||
左: これがその入っていく道ですが、ダートといっても、一応ちゃんとした道になっているので、普通のレンタカーでがんがん走っていきました。途中周りには全く自然しかなく、この道で本当にいいのか?という葛藤の中のドライブでした。 右: 長いダートの後、ついに到着したリゾートのゲートと、どろどろになったシャビー |
これが全景、左がホテル棟で、右側に川が流れていて、その川沿いに露天風呂やサウナがあります。 この奥はもちろん行き止まり。本当に全く自然の中のリゾートです。 |
ここら辺一帯が硫黄の匂いがぷんぷんなのですが、駐車場への道の途中に「old springs」とやらを発見。まるで日本の湯畑とそっくりでちょっと嬉しくなりました。 写真の中央に写っている四角い枠に、こんこんと硫黄の泉が湧いているのですが、目を閉じればまるで草津に来たような錯覚が。アメリカの遠い地に来て、故郷が懐かしくなる、そんな一瞬でした。 |
これが川沿いにある露天プール、やや緑がかった色のお湯です。 その奥に半屋内の温泉、3段階の温度、だいたい36、40、44度くらいのタブがあります。この温度違いのタブには感動しました。この屋内は基本的にSilentSpaceになっていて、みんな温浴を純粋に楽しんでいました。アメリカ人は基本的に熱いお湯が苦手なのですが、ここでは熱いタブにも入っている人が結構いたので、本当に温泉好きが集まっているようでなんだか嬉しかったです。 |
ホテル棟の中はとっても雰囲気がよくておしゃれ! なんともお客さんも皆なごやかで、いきなり東洋人が1人でふらっと現れても、とてもウェルカムな雰囲気です。 | ||
独特の雰囲気をかもし出す年齢不詳のアーティストの素敵なお姉さんがここを仕切っているらしく、あちこちにくつろぐための気遣いがあって素晴らしいです。 左: ロビー、本や楽器がおいてあって、続きでダイニングがあります 右: 自由に使えるキッチン。調理器具だけでなく、スパイスなどすごい種類が揃っていて、かなり本格的な調理ができそう!長期滞在が基本なので、皆さん自分で食事は作るようです。 |
温泉の泉質・温度・浴槽ともに文句なし、宿泊施設もすばらしく、といってもサービス過剰のホテルと違って、各自が自分のペースでリラックスできる仕組みが素晴らしいリゾートでした。ホテルリゾートというよりコンドミニアムといった感じででしょうか。施設だけを勝手に使っていいよ、という形式なので、逆に色々なサービスを期待して行くとちょっと違うかもしれません。 日帰り、キャンプ、長期滞在と色々な形で利用できる点も使い勝手がいいし、何より温泉が素晴らしい!次回は長期滞在したいとつくづく思う温泉でした。 |