ロスバーニョスは、直訳するとお風呂という意味ですが、そのままの地名通り、お風呂屋さんがずらーっと並ぶ鄙びた温泉街です。 グアテマラにおいて、温かい湯を使えるのは高級ホテルのみなので、グアテマラ第二の都市、ケツァルテナンゴからバスで気軽に行ける距離にあって、旅の途中たまった汚れをゆっくり落とせる場所、ということで日本人旅行者には密かな人気のスポットなようです。 また、特に有名な観光スポットがあるわけではないですが、周辺の村々では、露天市にウイピルという鮮やかな布や民族衣装をまとった女性達が大勢集まる姿を見ることが出来、豊かな先住民文化を垣間見ることができます。 |
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1: 市場のにぎやかな様子、鮮やかな布をまとった女性達に見とれてしまいます。 2: ロスバーニョスの街並み、緑の山に囲まれた静かな集落です。 |
Los Banosには、なんとなく日本の山の温泉を思い起こさせる鄙びた雰囲気が漂っていました。街道沿いに平屋が並ぶだけの小さな集落で、道の両端に10軒ほどのお風呂屋が並んでいます。 お風呂屋さんは、それぞれ5~10部屋位の貸切浴室を持っていて、大浴場などはない、完全貸切型の温泉街です。個室は大きさや新しさなどによって違いますが、10~30ケツァル(80~250円くらい)/1時間でした。お店によってはサウナ(vapor バポ-ル)もありました。 |
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3: 沢山あるお風呂屋さんの中で、比較的入りやすかったお店。きれいめでした。 4: 個室風呂はこんな感じ、これはかなり新しい方の浴室でタイル張りの十分きれいな浴槽でした。 5: 同じお店の安い(=古い)貸切部屋、コンクリの浴槽でした。 6: サウナ付貸切部屋があったお店「手前の平屋)、施設はやや古めです。 7: 偶然やっていた「ボラドーレス」。20mほどの柱の上から男の人が回転しながら逆さに降りてくるのは、 豊穣を祈るトトカナ人の儀式で、中米のあちこちで見られます。(通常は4人です) |
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お風呂屋さんは沢山あるのですが、ケツァルテナンゴからのバスで一緒になった、同じくお風呂に入りに来たおじさんに教えてもらった2軒をのぞいてみました。 写真6のお風呂屋さんは一番奥の部屋(中庭の奥つきあたりのドア)がサウナになっていて、床や壁は岩作りでとってもいい感じだったのですが、案内してくれたおじさんがさっと先に入ってしまってがっかり・・・なんだ、自分の入るお風呂自慢か!と思いましたが、いい風呂見せてもらいました。 で、もう一軒のお店を見て、タイル張りできれいな部屋があったので、30ケツァルと他の部屋より高かったのですが即決しました。部屋の広さは8畳ほど、浴槽はかなり大きく家族で入る仕様です。入り口横にはマッサージベッドが置いてありました。蛇口からは50度ほどの熱い湯が大量に流れこんでいて、浴槽にあいた穴から右の洗い場スペースに流れるようになっています。 |
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スニルには、上のロスバーニョスと同様、お風呂屋さんが数軒あります。 スニルは、標高2000mを越える高地にあって、山に囲まれた小さな町です。横に川が流れる山奥の村といった感じで、鄙びた雰囲気がよいなと思ってバスを降りたら、川が汚くてちょっとがっかりしました。観光地ではないし、ゴミは投げ捨て、洗濯や汚物は川に流すのが当たり前なので仕方ないのかもしれませんが、ちょっと残念。市場に集まる民族衣装の女性たちを見に行く、もしくは温泉に行く目的がなかったら、あんまりお勧めできる場所ではないかもしれません。 |
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8: 街道から見たスニルの町、丘の斜面に沿って家々が並んでいます。 9: スニルの町の中央にある教会、この前に市場がたちます。 10: スニルの町から山を上っていったところにある温泉、Fuentes Georginasへは教会前からバンに乗って行きます。 |
この町にある温泉屋さんは、あまりパッとしなかったので、結局上のロスバーニョスで入浴しました。お湯はだいたいどこでも十分熱いので、施設のきれいさ・造りで好みのところを選ぶといいと思います。 また、ここらへんは温泉地帯で、自然の中の野天温泉のFuentes Georginasや、ロスバーニョスのような個室風呂や温泉蒸気サウナがある施設は他にも沢山あります。スニルからもっと南に行った所にも、Los Cumbresや、San Bartoloの温泉などあるので、またゆっくりと温泉+民族衣装を見にめぐりたいと思っています。 <2003.12> |